高2・11月のベネッセ総合学力テスト
個人成績表の読み方と、5教科の得点戦略
配布資料を全部読み込まなくても大丈夫です。5教科のバランス、設問別成績、 目標まで「あと何点か」を順に見て、次にどこで点を伸ばすかを整理します。
こんなときに読んでください
- 高2・11月の5教科模試を受け、成績表のどこを見ればよいか迷っている
- 5教科の結果から、次に優先する教科・分野を決めたい
- 判定を見るだけでなく、次の目標までに必要な点数を具体化したい
配布プリント、細かいところまで読んでいますか
ベネッセ総合学力テストが終わると、学校から模試を振り返るための資料が配られることがあります。 ただ、これまで生徒の模試結果を見てきた中で、こうした資料を細かいところまで読んでいる生徒は、ほとんど見たことがありません。
高2・11月の「受験直後 活用プリント」でも、まず大きく目に入るのは 「自己採点しよう!」「解説動画で理解を深めよう!」という案内です。 どちらも模試を復習するための方法ですが、記述模試を受け終えた生徒なら 「自己採点といっても、どうやるのだろう」と感じるかもしれません。 解説動画も、マナビジョンのアプリやWEB版へアクセスして利用する仕組みです。
そこまで進まず、プリントをしまってしまう生徒がいても不思議ではないと思います。 しかし、資料をよく読むと、成績表を次の学習につなげるための重要なポイントがいくつも書かれています。
実は、ここを拾ってほしい
- 5教科の総合力と教科バランスを見る
- 「ここから復習」「設問別成績」から優先順位を考える
- ひとつ上のGTZに必要な得点を確認する
- 得点源を伸ばすのか、苦手教科を底上げするのかを考える
これは単に「模試は復習しましょう」という話ではありません。 返ってきた成績表を使って、次にどの教科・分野で点を伸ばすかを決める方法です。 この記事では、配布資料の中でも高校生本人に知っておいてほしいところを拾いながら、成績表を見る順番を整理します。
5教科になった今、結果をどう見るか
11月の模試では、国語・数学・英語だけでなく、地歴・公民、理科を含めた5教科の結果を見ることになります。 ここで注意したいのは、5教科になったからといって、5教科全部を同じように直す必要はないということです。
特に地歴・公民や理科は、高3に進級してからも新しい内容を学習していく教科です。学校によって進度も違います。 点数が低かったとしても、「まだ十分に学習していない範囲なのか」「すでに学校で学習した範囲なのに取れていないのか」は分けて考えます。
既習範囲で取りこぼしているのであれば復習候補になりますが、今回の点数だけで、すぐに「この教科が苦手だ」と決める必要はありません。 一方、国語・数学・英語については、進級前にこれまで学習した内容を確認しておきたいところです。
5教科を一度に同じように直そうとしない
- 既習範囲で取りこぼしているところはどこか
- 今後の学習にも影響するところはどこか
- 現時点で優先して直す意味が大きいところはどこか
個人成績表、どこを見て、次に何をするか
まず5教科の「バランス」を見る
成績表が返ってきたら、一つの教科の偏差値だけを見る前に、まず5教科を並べて見てみます。 確認したいのは単純な点数の高低だけではなく、5教科を並べたときに、どのような「成績の形」になっているかです。
- 比較的安定して得点できている教科はどれか
- 5教科全体を押し下げている教科はどれか
- 前回から変化している教科はどれか
- 得点が低くても、履修状況を考慮した方がよい教科はどれか
ここで低い教科を見つけたからといって、すぐにその教科へ勉強時間を集中させるわけではありません。 5教科で受験するなら、最終的に必要なのは合計点です。 得点源をさらに伸ばした方がよい場合もあれば、苦手教科の基本問題を取り直した方が合計点を伸ばしやすい場合もあります。
まず全体を見る。どの教科を詳しく調べるかを決めるのは、その次です。
次に「設問別成績」を見る
私は、模試の成績表を見るとき、ここをかなり重視しています。
教科全体の偏差値だけでは、「なぜ、その点数になったのか」までは分からないからです。
たとえば数学の結果が思うように出なかったとしても、
- 広い範囲で少しずつ失点している
- 特定の単元だけ大きく落としている
- 基本的な設問から取れていない
- 大問の前半は取れているが、後半になると止まっている
では、次にやるべきことが違います。ここまで見ることで、「数学を復習する」ではなく、 「この単元の、この種類の問題を確認する」ところまで課題を絞れます。
配布資料でも、個人成績表の「ここから復習」「設問別成績」を使って、優先的に取り組む教科・分野を考えることが示されています。 表示された項目を見るだけで終わらず、学校の進度や自分の答案も合わせて、「次に直すなら、どこからか」を決める材料として使います。
判定だけでなく、目標まで「あと何点か」を見る
志望校判定が出ると、どうしてもA・B・Cといった判定そのものが気になります。 ただ、次の勉強を決めるという意味では、判定だけを見ても具体的な行動にはつながりにくいものです。
そこで確認したいのが、「次の目標まで、あと何点必要なのか」です。 個人成績表の設問別成績には、「ひとつ上のGTZに必要な得点」が示されています。
たとえば次の目標まであと10点必要だとします。「もっと頑張って10点上げる」だけでは、まだ具体的ではありません。 その10点を、たとえば「数学で5点」「英語で3点」「他教科の基本問題の取りこぼしを減らして2点」というように、教科や分野へ分けて考えます。
もちろん、これは考え方を示す一例です。実際の配分は、一人ひとりの教科バランスや設問別成績によって変わります。
目標との差を「あと何点」という数字に変え、その点数をどこから取るか考えます。
必要な点数を、5教科のどこから取るか
ここまで見ると、模試の復習は単純に「一番悪かった教科から始める」とは限らないことが分かります。 5教科の合計点を伸ばす方法には、大きく分けると二つあります。
- 得点源になっている教科を、さらに伸ばす
- 苦手な教科や、取りこぼしている基本問題を底上げする
どちらがよいかは、成績表を見て判断します。 ある教科がすでに得点源になっていて、設問別成績を見ると基本問題にまだ数点の取りこぼしがあるなら、そこを確実にする方法があります。
反対に、一つの苦手教科だけで10点上げようとすると時間がかかりそうでも、複数の教科に取りやすい点が残っているなら、数点ずつ積み上げる方法もあります。
「一番悪かった教科を何とかする」ではなく、「目標まで必要な点を、5教科のどこから取るか」と考えます。
たとえば数学を詳しく見るなら
ここからは一例として数学を考えてみます。 高2になると、図形と方程式や三角関数など、公式を覚えているだけでは解きにくい問題が増えてきます。
「何を文字で表すのか」「どの条件を使うのか」「どの考え方を選ぶのか」といった判断が必要になるため、 「授業は分かっている」「学校の課題もやっている」という生徒でも、模試や応用問題になると手が止まることがあります。
この場合も、「数学の偏差値が低かったから数学を全部やり直す」と考えるのではありません。 STEP2で確認した設問別成績と答案を見ながら確認するところを絞り、必要に応じて問題を解いたときの考え方も振り返ります。どの単元で、どのような問題になると止まりやすいのかを整理します。
そして5教科全体を見た結果、「次は数学から数点を積み上げたい」と判断したのであれば、今度は数学の中で、どの問題からその点数を取るかを考えます。
配布プリントを全部読む必要はありません
模試が終わるたびに、資料や成績表には多くの情報が載っています。 そのすべてを読み込み、すべてを実行しようとすると、それだけでも大変です。
1.5教科全体のバランスを見る
2.優先して確認する教科を決める
3.設問別成績まで見る
4.次の目標まで「あと何点」か確認する
5.必要な点数を、どの教科・分野から取るか決める
配布資料の中にも、次の学習を決めるための材料はきちんとあります。 大切なのは、書かれていることを全部こなすことではなく、 自分の成績表では、どの情報を使えば次にやることを決められるのかを拾って使うことです。
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模試結果を見るときも、点数や判定だけでなく、教科全体のバランスや設問別成績、実際の答案を確認します。理系科目では必要に応じて問題を解いたときの考え方も一緒にたどり、次にどの教科・分野を確認するか、学習計画をどう調整するかを考えます。