数学・理系学習
高2で数学が急に難しく感じるのはなぜか|課題はやっているのに模試で解けない理由
こんな状態を整理するための記事です
- 高2に入ってから、数学の難しさが急に変わったように感じる
- 学校の課題は進めているのに、模試や応用問題になると手が止まる
- 授業や解説は分かるのに、何も見ずに解こうとすると方針が立たない
- 数学だけでなく、物理・化学にも似たつまずきを感じている
「高2になってから、数学が急にできなくなった気がする」
弘道塾で実際に見ている生徒にも、こうした状態があります。学校の授業を受け、課題を提出し、自分でも勉強している。それでも模試や応用問題になると、思うように解けなくなるケースです。
高2以降の数学では、条件を整理し、これまで学んだ内容を組み合わせ、使う考え方を自分で選ぶ場面が増えてきます。ただし、点数が下がった理由を「高2数学が難しくなったから」だけで決めることはできません。
同じように「解けなかった」答案でも、何も書けずに止まった場合と、方針は合っていたのに途中計算で崩れた場合とでは、次に直すことが違います。
このページでは、高2で数学に起こる変化を入口に、実際の答案・途中式から学習状態をどう考えるか、さらに物理・化学まで視野を広げて整理します。
高2になると、数学で求められることが少しずつ変わる
数学Ⅰ・Aでも、もちろん考え方を選ぶ問題はあります。それでも数学Ⅱ・B・Cへ進むにつれて、次のような場面は増えてきます。
- 公式や概念が増え、どれを使うか判断する
- 式とグラフ、式と図形など、複数の表現を行き来する
- 以前に学んだ単元と、今学んでいる単元を組み合わせる
- 問題文の条件を整理して、最初の方針を自分で決める
- 方針を決めた後も、長い計算や式変形を正確に進める
つまり、「計算できるか」だけでなく、何を使い、どこから始めるかを自分で決める場面が増えるということです。
たとえば、同じ平方完成を使う問題でも、形が少し変わったり文字を含んだりすると、公式を覚えているだけでは進めないことがあります。数列でも、まず「何を求める問題なのか」「どの形として見るのか」を決めてから計算へ入ります。
ただし、ここで「高2になって方針選択が難しくなったから解けない」と結論づけるのは早すぎます。実際の答案では、別のところで止まっていることもあります。
「高2数学が難しい」だけでは原因は分からない
学校の課題を終え、授業内容も理解している。それでも模試では解けない。この状態だけを見て、演習不足や理解不足と決めることはできません。
たとえば、同じ問題で不正解になっていても、途中までを見ると次のような違いがあります。
さらに、解説を読んだ直後なら解けるのに数日後には止まる場合もあります。これは「説明を理解できたか」と「何もないところから自分で解けるか」を分けて考える必要がある状態です。
どれも結果だけを見れば「数学が解けなかった」ですが、必要な対応は同じではありません。
同じ「解けない」でも、答案を見ると違いがある
そこで確認したいのが、実際に解いた答案や途中式です。点数だけでは見えない情報が残っています。
- 問題文から必要な条件を拾えているか
- 必要な図やグラフを書いているか
- 最初の式や方針を自分で立てているか
- 途中式のどこから崩れているか
- 以前解いた問題を、時間を空けても自力で解けるか
たとえば不正解でも、最初の方針が合っていて途中計算だけで崩れているなら、前の単元からすべてやり直す必要はないかもしれません。
反対に、正解していても、解答を見た直後に手順をなぞっただけなら、少し形が変わった問題では止まる可能性があります。
保護者の方は、点数だけで判断しなくて大丈夫です
答案を見るときに、保護者の方が数学の原因まで判断する必要はありません。「勉強しているのに点数が下がった」という結果だけで学習全体を評価せず、途中式や解き直しの様子にも目を向ける程度で十分です。
原因の切り分けには、その科目の内容と、普段どのように解いているかの両方を見る必要があります。
数学だけでなく、物理・化学にも目を向ける
高2で起こる変化は、数学だけに限りません。履修時期は学校やコースによって異なりますが、物理・化学でも「知っていることを、自分で整理して使う」場面が増えてきます。
条件を整理し、既習事項を組み合わせて、使う考え方を選ぶ。
問題文の状況を図にし、必要な量を整理して、式へ置き換える。
知識や量的関係を整理し、条件に応じて必要な関係式や計算を選ぶ。
たとえば数学で「条件は読めているが、最初の式が立たない」という生徒が、物理でも「公式は知っているが、問題文から立式できない」ということがあります。一方で、数学と物理では止まる原因がまったく違う場合もあります。
大切なのは、3科目を無理に同じ原因で説明することではありません。数学・物理・化学を横断して実際の解き方を見ることで、共通している課題と科目固有の課題を分けやすくなることに意味があります。
原因が違えば、次にやることも違う
答案を見て止まっている場所が違えば、次に行うことも変わります。
ですから、「数学が下がったから問題集を増やす」「高1範囲から全部やり直す」と最初から決める必要はありません。戻る必要があれば戻り、演習が必要なら増やす。今の学校の進度を優先すべきなら、そこを先に扱う。実際の状態を見て決めます。
解く→見る→原因を考える→修正する→もう一度解く
一度の説明や、一度立てた学習計画だけで、その後の勉強がすべて決まるわけではありません。実際に解いた結果を見て、必要なら進め方そのものを変えていきます。
高2で数学が難しく感じられるようになったときも、この繰り返しで見ると、「数学が苦手になった」という大きな言葉だけで終わらず、次に何を直すかを具体的に考えやすくなります。
学年・状況が違う場合は
このページは高2数学を中心にしていますが、考え方は他の学年でも使えます。ただし、優先することは少し違います。
弘道塾では、実際に解いたものから考えます
弘道塾では、模試や定期テストの答案、学校課題、普段の途中式などを見ながら、どこまで自力で進められているかを確認します。書かれたものだけでは分からないところは、問題を解いたときの考え方も一緒にたどり、どこから迷ったのかを整理します。
必要なら内容を説明し、前の単元へ戻ります。演習量が不足していれば増やします。考え方や途中式に問題があれば、そこを直します。最初から一つの勉強法に当てはめるのではなく、実際に解いた結果を見ながら次を決めます。
数学・物理・化学を同じ塾長が担当しているため、1科目だけを見るのではなく、理系科目全体の状態や学校の進度も含めて整理できます。
小山市・小山駅周辺で高校数学の伸び悩みを相談したい方へ
学校の課題は進めているのに、模試や応用問題になると数学で手が止まる場合も、答案や途中式を確認し、必要なところは問題を解いたときの考え方も一緒にたどります。どこまでは自力で進められていたのか、どこから迷ったのかを整理し、次に確認する内容を考えます。