高1・7月進研模試|
最初の模試を、次の勉強にどうつなげるか
この記事で扱うこと
- 模試を受けた当日に残しておきたいこと
- 解けなかった問題を、次の勉強につなげる見方
- 結果が返ってきたときに、点数・偏差値以外で確認したいこと
最初の模試で「模試の使い方」を覚える
高1で初めて全国模試を受けると、まず気になるのは点数や偏差値だと思います。
もちろん、結果を見ることには意味があります。ただ、高1の最初の模試なら、それだけで終わらせるのは少しもったいありません。
私は大手予備校で校長を務め、生徒の模試結果を見ながら、その後の勉強の進め方を考えてきました。その経験から、高1の最初の模試で覚えておいてほしいのは、点数の見方だけではなく、模試を次の勉強にどう使うかです。
この先、高校生活の中で模試を何度も受けます。最初の模試から「受けたあとに何を見るか」を覚えておくと、次からの模試の使い方が変わってきます。
今回は数学を例に、模試を受けた日から次のテスト・模試まで、何をすればよいかを順番に整理します。
STEP 1|模試を受けた日――「できた感覚」を残しておく
模試が終わったら、問題冊子をそのまましまう前に、問題ごとの手応えを簡単に残しておきます。
○ できたと思う
△ 解いたが自信がない
× 手がつかなかった
この程度で十分です。細かな分析をする必要はありません。時間をかけず、その日のうちに印をつけます。
ここで残したいのは、正解・不正解の予想ではありません。試験中の自分が、その問題をどう感じていたかです。
結果が返ってきてから答案を見ることはできます。しかし、その頃には「これはできたと思った」「途中まではいけそうだった」「何をすればよいか分からなかった」という感覚はかなり薄れています。
この感覚を残しておくと、あとで実際の結果と比べることができます。
STEP 2|解答を確認できたら――「できなかった」を分けてみる
解答・解説を確認できるようになったら、×や△をつけた問題を見直します。ここで、全部を完璧に解き直すことから始める必要はありません。
まずは「なぜ解けなかったのか」を大まかに分けます。
① 公式や基本事項が出てこなかった
習ったはずの公式を忘れていた。用語や基本的な計算方法が曖昧だった。この場合は、問題の難しさ以前に、教科書や学校教材へ戻って確認するところがあります。
② 習った内容なのに、何を使えばよいか分からなかった
解説を読むと理解できる。でも、試験中にはその考え方が出てこなかった。公式を知っていることと、問題を見て「これを使おう」と判断できることは別です。
③ 解き方は分かっていたのに、途中で崩れた
方針は合っていたのに計算を間違えた。途中式で条件を落とした。あるいは時間が足りず、最後まで進めなかった。この場合も「数学が分からない」とひとまとめにする必要はありません。
例えば、2次関数の問題なら
2次関数では、平方完成して頂点を求めるところから、グラフの平行移動、決められた範囲での最大・最小へと問題が進むことがあります。さらに範囲の端が文字になると、場合分けが必要になることもあります。
こうした問題でも、「できなかった理由」は同じではありません。
① 公式や基本事項で止まった例
平方完成して頂点を出せなかった。グラフをx軸方向に平行移動するとき、式をどう変えればよいか分からなかった。
② 何を使えばよいか、どう判断すればよいかで止まった例
平方完成はできたのに、決められた範囲で最大・最小をどこで取るか判断できなかった。範囲の端が文字になったとき、場合分けが必要だと気づけなかった。
③ 途中の処理で崩れた例
場合分けまでは進めたのに、それぞれの場合で最大・最小を取る点を取り違えた。求めた値が、その場合の条件を満たしているか確認せずに答えてしまった。
同じ2次関数の大問で点を落としていても、①なら平方完成や平行移動の確認、②ならグラフのどこを見て判断するかの練習、③なら場合分けや条件確認の仕方の見直しと、次にやることは変わります。
まずは、今回の模試で①〜③のどれが目立ったかを見てみます。同じ点数でも、次にやることは変わります。
STEP 3|夏休み――模試から「この夏に直すところ」を決める
7月の模試なら、その後に夏休みがあります。ここで大切なのは、模試で間違えた問題を全部やり直すことだけではありません。
模試で見つかったものの中から、この夏に直すところを決めます。
①が多かったなら
教科書や学校教材へ戻り、公式や基本事項と基本問題を確認する。
②が多かったなら
解説を読んで終わりにせず、「なぜこの公式を使うのか」「どこを見てこの方針を選ぶのか」を確認し、もう一度何も見ずに解いてみる。
③が多かったなら
途中式や計算の進め方、時間の使い方を見直す。
一度の模試で見つかったことを、全部一度に直そうとしなくて大丈夫です。まず「この夏はここを変える」と一つ決めるだけでも、夏休みに何をすればよいかが具体的になります。
数学そのものが分からなくなり、教科書や『4プロセス』を開いても何から始めればよいか分からない場合は、もう少し手前から戻る方法もあります。
栃女 高1の夏休み:『4プロセス』を使って勉強のやり方を立て直す >STEP 4|結果が返ってきたら――最初につけた○△×と比べる
結果が返ってきたら、点数や偏差値を確認します。そのうえで、STEP 1で問題冊子につけた○△×と、実際の答案を比べてみてください。
ここに、点数だけを見ていると気づきにくい情報があります。
○をつけたのに間違えていた
「できたつもり」と実際の出来にズレがあります。答案を見て確認するところを絞り、必要なら問題を解いたときの考え方も振り返ります。計算で崩れたのか、条件の読み取りで迷ったのか、考え方を選ぶところで止まったのかを整理します。
△が意外と正解していた
全く分かっていないわけではありません。考え方は合っているのに確信が持てなかったのか、時間をかければ解ける状態なのか。次に確認することが見えてきます。
×をつけた問題がやはりできていなかった
少なくとも、自分でも「分からなかった」と認識できていた問題です。教科書や学校教材へ戻る場所も比較的決めやすくなります。
高1の最初の模試では、偏差値や順位だけで自分の数学を評価するより、自分の手応えと実際の答案がどのくらい一致しているかも見ておくと、その後の勉強に使いやすくなります。
次のテスト・模試で、同じところを見る
ここまでやったら、最後は次のテストです。夏休み明けの実力テストでも、次に受ける模試でもかまいません。
例えば今回、「公式は覚えていたのに、何を使えばよいか決められなかった」ことを夏休みの課題にしたなら、次のテストではそこを見ます。以前と同じような問題で、自分から方針を決められるようになったか。
計算途中で崩れることが多かったなら、最後まで正確に進められる問題が増えたか。
点数が上がったかどうかだけでなく、前回できなかったことが一つでもできるようになったかを確認します。ここまでが、最初の模試の一連の使い方です。
最初の模試で「模試の使い方」を覚えておく
高1の最初の模試は、今の実力を数字で確認する機会です。同時に、これから何度も受ける模試をどう使うかを覚える最初の機会でもあります。
受ける → 手応えを残す → 解答・答案を見る
→ 次に直すところを決める → 次のテストで確かめる
この流れを一度経験しておけば、次からの模試は「受けて、結果を見て終わり」ではなくなります。
点数や偏差値を見ることも大切です。その数字を見たあとに、では次に何をするのかまで決める。
高1の最初の模試では、そこまでやってみてください。
あわせてご覧いただけます
小山市・小山駅周辺で数学の模試結果を学習につなげたい方へ
弘道塾は、栃木県小山市・JR小山駅から徒歩8分の理系専門個別指導塾です。高校生・既卒生を対象に、数学・物理・化学を塾長が直接指導しています。
数学の模試でも、点数や偏差値だけでなく、答案や途中式を見て確認するところを絞り、必要に応じて問題を解いたときの考え方も一緒にたどります。どこまでは分かっていたのか、どこから迷ったのかを整理し、次の学習で確認する内容を考えます。