9月の共通テスト模試が終わったら、
まずやること
この記事は、以下のような方におすすめです
- 第1回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試を受けた高3生・既卒生
- 模試の判定を見て、不安になったり焦ったりしている方・保護者様
- 結果が出たあと、何から手をつければよいか分からない方
この記事で押さえる、模試直後の3つのアクション
- 1週間以内に、ノートに書き写して解き直す(判定を待たずに中身を先に)
- 自己採点で、自分の決めた目標点との差を具体的な数字で出す
- 成績表が届いたら、出願した教科・科目と一致しているかを確認する
第1回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試、お疲れさまでした。手ごたえがあった人も、思うようにいかなかった人もいると思います。
ただ、この模試の本当の価値は、返ってくる判定の良し悪しそのものではありません。「次に何をするか」を決めるための、いちばん新しい材料が手に入った——ここにこそ意味があります。
私は30年以上、共通テスト(かつてのセンター試験)に向かう受験生を見てきましたが、この時期に伸びる人と伸び悩む人の差は、模試のあとの動き方でかなり決まります。難しいことはありません。正しい順番で進めていけば大丈夫です。
9月の模試を「次の得点」に変える3ステップ
模試が終わってから本番までの動きを、3つの時期に分けて整理します。どのステップも「判定や点数」ではなく「中身と手順」に焦点があるため、今どんな結果であっても同じように進められます。
ステップ1:まず、1週間以内に「解き直し」をする
結果が返ってくるのを待たずに、いちばん先にやってほしいのが解き直しです。目安は模試のあと1週間以内。記憶が新しいうちほど、「なぜ間違えたのか」を正確に思い出せるからです。
ここで大事なのは、判定や点数を気にする前に、まず手を動かすこと。多くの人は、結果が返ってくると真っ先に判定や点差といった「数字」に目を奪われます。でも数字は、中身を確認してからでも遅くありません。むしろ順番が逆だと、不安ばかりが大きくなって手が止まってしまいます。だから、まずは中身から入ります。
共通テスト模試はマーク式なので、その場で自己採点ができます。解けなかった問題は、本番で必要になる基礎の「ヌケ・モレ」が表に出たものだと考えてください。ここで一つコツがあります。マーク形式のまま眺めて終わりにせず、ノートに書き写して解き直すこと。選択肢に頼らず自分の手で最後まで書ききると、「なんとなく選べていた」のか「本当に分かっていた」のかがはっきりします。この一手間が、次の模試や本番での再現性を大きく変えます。
▶ 1週間以内にそろえておきたいもの
- 模試の解答用紙(の控え)と解説集を見える場所に置く
- A4ノート1ページに、大問1問ずつ「自分の手で」書き写す
- 「なぜその番号を選んだか」を1〜2行で書き添える
- 取りこぼした基礎を、科目別(数I・英R・物基…)でメモにする
ステップ2:次に、自己採点で「目標点との差」を確認する
解き直しで中身を押さえたら、次に数字を見ます。模試を受ける前に、自分なりの目標点を決めていたはずです(決めていなければ、この機会に決めましょう)。その目標点と、今回の自己採点の結果との差を出してください。この差が、本番までに埋めるべき点数です。
なお、目標点そのものは志望校によって変わります。同じ大学でも、共通テストと個別試験の比重や、必要な科目は一人ひとり違います。だから「何点取れば安心」という一律の正解はありません。ここでは、まず「自分の目標と現在地の差を、具体的な数字で把握する」ことが目的だと考えてください。
▶ 差の見方(例)
目標点 850点 − 自己採点 730点 = 本番までに120点ぶん埋める。
合計の差だけでなく、教科ごとの差(数学△30・英語△50・理科△40 など)まで分解すると、次の行動につながりやすくなります。
そして、その差を見て気持ちが沈んだ人へ、ひとつ伝えておきたいことがあります。今できていないのは、あなたに力がないからではなく、まだ対策がそこまで届いていないだけです。裏を返せば、それはこれから伸ばせる余地——伸びしろがそこにある、ということです。対策の成果が模試の数字に表れてくるのは、だいたい3か月ほど先。だから、今回の判定や点数だけで自分を決めつける必要はまったくありません。差が見えたなら、あとは埋めていくだけです。苦手な科目の中でも、「勉強すれば得点が伸びやすいところ」から手をつけると、努力が数字になって返ってきやすくなります。
ステップ3:成績表が返ってきたら、出願科目と一致しているかを確認する
3~4週間すると、個人成績表が返ってきます。このころには共通テストの出願は終わっている時期です。ここで一つ、地味ですが大切な確認があります。成績表の「教科判定」と、自分が共通テストで出願した教科・科目が、ちゃんと一致しているかを見てください。
もし模試で受けた科目と、実際に出願した科目がずれていると、これからの対策が本番とかみ合わなくなってしまいます。せっかくの努力が空回りするのは、いちばんもったいない。志望校の受験科目をもう一度確認し、正しい教科・科目で対策を進められているかを、この段階でそろえておきましょう。ここが合っていれば、あとの対策に安心して集中できます。
この3ステップは、判定の良し悪しとは無関係に進められるのが利点です。「結果が良かろうが悪かろうが、やることは同じ」——だからこそ、気持ちが沈んでいるときほど、淡々とこなしていくのが最短です。
ここから先は、一人で決めきらなくていい
ここまでは、あなた一人でも進められることです。でも、この先には「一人で判断しきるのが難しい領域」があります。
▶ 一人で決めきらなくていい3つの判断軸
- 志望校ごとの配点を踏まえて結果を振り返る
(共通テスト型か、個別重視型かで、数字の見え方が変わります) - 共通テストと個別試験のどちらの対策を重く見るか
(残り時間と得点の伸びしろで配分が決まります) - 確実に得点できる科目を伸ばすか、配点の高い苦手科目を補強するか
(得意の掘り起こしと苦手の克服、どちらが効率的かは人によります)
こうした判断は、志望校によって、そして一人ひとりの得意・不得意によって、答えがまったく変わります。
だからこそ、ここは一人で抱え込まず、今あなたが信頼して頼っている先生と一緒に詰めていくのがいいと思います。学校の先生でも、通っている塾や予備校の先生でも構いません。あなたの答案とこれまでの成績を知っている人と、今回の模試を材料に「本番まで、どの順番で何を伸ばすか」を話してみてください。
相談が実りあるものになるための、最低限の2つの持ち物は持っていきましょう。
① 今回解き直した答案一式
どこで止まり、何がヌケ・モレだったかが、そのまま話し合いの土台になります。
② 目標点と自己採点との差(教科別)
合計だけでなく、教科・科目に分解してあると、配点との相談がぐっと早くなります。
今回きちんと解き直して、差を把握して、科目のずれもそろえてあれば、上記の持ち物がそろった状態で先生と30分話すだけで、「この先3か月で何をすべきか」が見えてきます。
今回の模試は、通過点のひとつです。数字に一喜一憂しすぎず、目の前の一問ずつを、正しい順番で。本番までまだ時間はあります。
弘道塾の個別指導について
弘道塾では、数学・物理・化学の理系専門指導はもちろん、模試の成績表や答案の分析、志望校配点に応じた優先順位の整理など、受験戦略の組み立てから一緒に考えていきます。
元大手大学受験予備校校長としての知見を活かし、今の学力と志望校の差を正しく埋めるための学習計画を、完全1対1の対話を通じて一人ひとりに提案します。
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